打ち出の小槌とは?意味・由来・ご利益まで徹底解説|幸運を呼び込む最強開運アイテム

小さな木槌を振ると、願いが叶ったり財宝が出てきたり...そんな不思議な道具として知られる「打ち出の小槌(うちでのこづち)」。
日本の昔話や信仰の中で長く親しまれ、現在では、金運や幸運を呼び込む開運アイテムとしても人気があります。
この記事では、打ち出の小槌に込められれた意味や由来、昔話や七福神との関係、さらにご利益や日常生活での取り入れ方までをわかりやすくご紹介します。
打ち出の小槌の由来と意味

打ち出の小槌は、日本の昔話や信仰の中で登場する、小さな木槌の道具で、幸運や繁栄をもたらす象徴とされています。
ここでは、その意味や背景にある由来についてご紹介します。
打ち出の小槌の由来と広まり
「打ち出の小槌」という名前は、「打ち出す(=福を出す)」という動きと、「小さな槌=小槌」という形を組み合わせて生まれたと考えられています。
いつから使われ始めたのかは定かではありませんが、道具に魂が宿るという考え方や、「叩く=形を変える」という動作の意味を含めて、自然と定着していった名称と言えるでしょう。
では、打ち出の小槌はどのように発祥して、どうやって多くの人に知られるようになったのでしょうか。
ここからは、その由来と広まりについてご紹介します。
起源ははっきりしていない
打ち出の小槌の起源は明確ではなく、誰が最初に作ったのか、どの話が発祥なのかもはっきりしていません。
ただ、日本では昔から「道具に魂が宿る」という考え方があり、特に槌(つち)は、物を打つことで形を変えることから、「運を切り開く」「状況を好転させる」といった意味を重ねて考えられてきました。
この考え方が、福を呼ぶ道具としての小槌のイメージにつながったと考えられています。
由来のひとつは七福神の信仰|打ち出の小槌を持っているのは誰?

七福神の中で打ち出の小槌を持っているのは、「大黒天」です。
右手に打ち出の小槌を持ち、米俵の上に立つ姿で描かれることが多く、財運や豊かさを象徴する神様として信仰されています。
大黒天のこの姿は、もともとインドの神「マハーカーラ」が仏教に取り入れられ、日本に伝来した後、神道の「大国主命」と結びついたことに由来します。
「大黒」と「大国」が同じ読み方をすることから、両者が同一視されるようになり、大黒天は人々に親しまれる福の神として広まり、打ち出の小槌を持つ姿が定着したとされています。
打ち出の小槌が広まったのは昔話「一寸法師」から

打ち出の小槌が広く知られるきっかけとなったのが、昔話「一寸法師」です。
物語では、身長が一寸(約3cm)の小さな少年が、鬼を退治して打ち出の小槌を手に入れます。
その小槌を使って自分の体を大きくし、立派な青年となり、姫と結ばれて幸せを手に入れるという展開が描かれています。
この物語を通じて、打ち出の小槌は「願いを叶える道具」としてのイメージが広まり、多くの人に親しまれる存在となりました。
打ち出の小槌に込められた意味
打ち出の小槌は、単なる道具ではなく、豊かさや願いを形にしたいという想いが込められています。
金運や繁栄をもたらす縁起物
打ち出の小槌は、「金運や商売繁盛を招く力がある」と考えられてきました。
物を打ち出す「槌(つち)」のイメージが、「富を引き寄せる」「幸せを呼び込む」という考え方と結びついたとされています。
先にご紹介した通り、七福神の一柱である大黒天が打ち出の小槌を持つ姿は有名です。
米俵の上に立ち、右手に小槌を持つ姿は、豊かさや繁栄の象徴として広まりました。
こうした背景から、打ち出の小槌は縁起物として長く親しまれ、近年では開運アイテムとして取り入れられています。
願いを叶えるという意味
打ち出の小槌は、「振れば願いが叶う」と語り継がれてきた道具でもあります。
この考え方は、日本に古くからある「言霊」や「道具に魂が宿る」という信仰にも通じています。
「目に見えない願いが、目に見える形になる」そんな思いが託され、打ち出の小槌は「望みを形に変える象徴」として伝えられてきました。
近年では「打ち出の小槌」をモチーフにした種銭(たねせん)が人気です。
種銭は、お金を呼び込む縁起物として知られていますが、小槌デザインのものはさらに縁起が良いとされ、金運アップや事業の発展を願う人に選ばれています。
打ち出の小槌のご利益とは?

打ち出の小槌が「開運アイテム」と呼ばれる理由は、その幅広いご利益にあります。
以下では、特に注目される3つの運気について見ていきましょう。
金運アップ
最も広く知られているのが金運上昇のご利益です。
財宝を打ち出すという由来通り、打ち出の小槌や打ち出の小槌をモチーフにしたアイテムを身に着けると、金運が巡ってくると言われています。
特に、お財布の中に打ち出の小槌モチーフの縁起物を入れると、お金を呼び込み増やしてくれるそうです。
仕事運・商売繁盛
大黒天が商売の神様であることから、打ち出の小槌は事業成功や昇進など、仕事運にも強い効果を持つとされています。
実際に店舗やオフィスに飾る方も多くいらっしゃいます。
恋愛運・人間関係の向上
一寸法師の物語にちなみ、打ち出の小槌のアイテムを身に着けると、理想のパートナーと出会う・人間関係が好転するというご利益も。
キーホルダーや種銭など、小さな打ち出の小槌のアイテムを持ち歩くことで、素敵な出会いがあるかもしれません。
打ち出の小槌の使い方&飾り方

昔話に登場し、縁起物として親しまれてきた打ち出の小槌は、現在でも縁起物として飾ったり持ち歩いたりする人も見られます。
ここでは、日常の中で取り入れる具体的な方法をご紹介します。
置物や飾りとして楽しむ
打ち出の小槌は、玄関やリビングなど、日常に取り入れやすいのも魅力です。
実際に、インテリアとして気軽に飾れる縁起物として親しまれています。
玄関
風水では、玄関は運気が入ってくる重要な場所と考えられており、家の運気を左右すると言われています。
打ち出の小槌を玄関に飾ることで、邪気を払い、外から「良い気」を招き入れると考えられています。
リビングなど人の集まる場所
家族など人が集まるリビングに打ち出の小槌を置くことで、その場に集まる人に幸運が訪れるとされています。
打ち出の小槌の華やかな見た目は部屋のインテリアとしてもおすすめです。
床の間

床の間は、家の中でも特に神聖な場所で、邪気を払うと考えられています。
ここに打ち出の小槌などの縁起物を飾ることは、家全体の運気を高めると言われています。
重厚感のある打出の小槌を飾ると、空間に落ち着きが生まれ、格式を感じさせる雰囲気になりますよ。
金庫や財布の近く
打ち出の小槌は、金運や商売繁盛をもたらす縁起物とされているため、金運上昇には金庫の上に打ち出の小槌を飾ったり、財布を打出の小槌のそばに置くのもおすすめです。
視線より少し高い棚の上
もし、上記のような打ち出の小槌を飾る場所がない場合は、いつも清潔を保っていられるようなところでも構いません。
できれば、視線よりも少し高い場所に飾ると良いとされます。
打ち出の小槌を見上げる位置に置くことで「敬意」を払い、より良い気を受け取ると考えられているためです。
打ち出の小槌のアイテムを身に着ける

身に着けられる小槌モチーフのアイテムは、打ち出の小槌の縁起を気軽に取り入れる方法としておすすめです。
アクセサリーやキーホルダーをお守りとして身につける
ネックレスなどのアクセサリーやキーホルダーなど、打ち出の小槌をモチーフにしたアイテムは持ち歩ける(身に着けられる)お守りとして人気です。
身につけたり手に取ったりすることで、「ふとしたときに気持ちを前向きにしてくれる」などの声が聞かれます。
種銭などのモチーフグッズで取り入れる
金運アップには、打ち出の小槌をモチーフにしたグッズを財布に入れるのもおすすめです。
お財布に入れる金運アップの縁起物としては、お金を呼び寄せると言われている種銭が人気ですが、打ち出の小槌のデザインがあしらわれた種銭なら、さらに縁起の良さを感じられます。
お財布に入れるのはもちろん、通帳ケースにしのばせるなど、お金にまつわる物と一緒にすることで、さりげなく金運アップを意識することができます。
まとめ

打ち出の小槌は、「振るだけで願いが叶う」とされる不思議な道具として、昔話や信仰の中で語り継がれてきました。
七福神の大黒天が手にしている姿や、一寸法師の物語を通して広まり、金運や繁栄をもたらす縁起物として親しまれています。
現在では、お守りや置物、種銭など、身近な縁起物として目にすることも少なくありません。
打ち出の小槌の縁起にあやかって、ご自身の日常の中にもさりげなく取り入れてみてはいかがでしょうか。